昭和37年、英国のヒューム副首相が来日した際、
当時の池田首相に、こう話したと言われる。
「50年前、頭の良い日本の青年がやってきて1本の
万年筆とノートで英国のドル箱であるウイスキー
づくりの秘密を盗んでいった」
これは日本のウイスキーの品質を誉めた上での
ユーモアでありながら、実は日本のウイスキーの
品質の良さに対する本音であった。
竹鶴物語
竹鶴政孝 History
ニッカウヰスキーの創業者であり、
日本の本格ウィスキーづくりに人生を賭けた竹鶴政孝。
ウィスキーに対する愛情はもちろん、そこには彼の気迫
と情熱が溢れています。
竹鶴はスコットランドに渡って最初の夏、ワインについて
勉強するためにヨーロッパへ渡った。
その時の土産としてリタにフランスの香水をプレゼントしたが、
これに大変喜んだリタはお返しに竹鶴にウイスキーの
歌の入っているロバート・バーンズの詩集を贈っている。
この詩集には「私の愛する詩集を日本の大切な友に捧げます。
ジェシー・ロベルタ・カウン」というメッセージが添えてあった。